気軽に始めよう!水耕栽培

気軽に始めよう!水耕栽培

自粛生活が続く中、今まで以上に室内での時間が増えていませんか?

気軽に外へ行けなくなっている今、室内でできる趣味の需要がじわじわと高まっているのをご存知でしょうか?
ヨガやストレッチなど、気軽に体を動かすものから、今までに挑戦できなかったお菓子や凝った料理といったじっくりと時間をかけて行うもの、書道や塗り絵など一つの作品を作り上げるものなど、多種多様です。
そんな中でも、手軽で、気軽に始められて、安心・安全として注目されているのが水耕栽培です。

今回はそんな水耕栽培とはなにか、をご紹介いたします。

 

 

水耕栽培とはなにか? 土耕栽培との違いを比較

 

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水耕栽培とは、その名前の通り、水を使って植物を育てる栽培方法です。

有名なのはヒヤシンスやクロッカスの球根植物ですが、
最近では料理に使ったあとのニンジンやダイコンのヘタを使って水耕栽培する「リボベジ」というのも人気です。

土を使わず、無機物の培地(スポンジや小皿、ビン、プラスチックケースなど)の中で栽培するので、
土耕栽培とさまざまな点が違ってきます。

 

 

●土がいらない

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当たり前ですが、水と液体肥料で育てるため、土が不要です。
土が不要ということは、土を耕し、肥料をまき、土になじませるといった「土を育てる」ということが必要なくなります。
また、土を耕すための道具の用意や、その作業に適した服装や靴(汚れてもいいもの)、
プランターを置けるような、日が当たって汚れてもいいスペースなども不要です。

初心者には、性質が変化してしまうために土を入れ替える必要があることは意外と知られていません。
プランター1個でおよそ10kgの土を破棄するといいますが、
土はゴミとして回収してもらえない自治体がほとんどです。

これらを見ても、土が不要な水耕栽培はマンションや店舗などの賃貸物件でお庭がない方でも安心して栽培できます。

 

 

●農薬がいらない

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作物の病気の大半は、肥料によって栄養満点となり、おいしくなった土を媒介します。
そのため、土耕栽培ではある程度の病気対策や虫よけ対策、雑草対策が必要となってきます。

水耕栽培ではそんな土を使用しませんので病気になりにくく、
農薬を使用しなくても無農薬でおいしく元気な作物を育てることができます。

 

 

●環境の変化を受けない

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2020年の関東地方の梅雨明けは平年より11日遅く、8月に入ってからとなりました。
また、7月にの豪雨による降水量の総和は1982年以降で1位となる量で、「令和2年7月豪雨」と名付けられるほどでした。
収穫予定だった畑の水が引かない、冠水によって病害菌が蔓延し苗が腐る、など、作物への被害も深刻です。

水耕栽培は室内で行うため、降水量や日照不足などといった環境の変化を受けません。
また、季節に左右もされないため、1年を通して栽培・収穫が可能です。

 

 

●成長速度が速い

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土耕栽培では、栄養を作物に与えるための土が、作物の根の成長を妨げてしまいます。
しかし水耕栽培では水中で妨害なく根を成長させることができるため、成長速度も早まります。

水耕栽培の場合、野菜の種類にもよりますが、およそ2倍の速度で収穫できると言われています。

 

 

水耕栽培に必要なもの

土耕栽培に比べて気軽に始められる水耕栽培ですが、もちろん必要なものはあります。

 

 

●水

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なんといっても水は欠かせません。

水耕栽培で使用する水に、アルカリ性の水道水は不向きと言われていますが、
それは水道水に含まれるカルキが一定の条件を満たしたときに、植物が枯れる原因の一端を作り出して発育が悪くなる可能性があるからです。
根の多い植物にはダメージを与える可能性が高くなりますが、それも可能性ですので一般的には植物に影響はないといえます。

また、ミネラルウォーターを使用するのはあまりお勧めできません。
それはミネラルウォーターが硬水であり、
元素を大量に含む硬水は浸透圧の関係で栄養素を吸収する植物にとって、栄養を吸い上げにくい水となるからです。

 

 

●肥料

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※写真の色はイメージです。

水耕栽培には液体肥料を使用します。

水耕栽培に使う肥料は、もともと液体のものを水で薄めたり、粉状のもの水に溶かしたりするのが一般的です。
土で植物を育てるときに使う粒状の固形肥料は、微生物が分解するまでに時間がかかり、
植物が吸収するのに時間がかかります。
また、肥料の濃度が濃くなりすぎて植物を枯らしたり、弱らせたりしてしまいます。

液体肥料には「化成肥料」と「有機肥料」の2つタイプがあり、化成肥料の液体肥料を利用します。
これは、枯れた葉っぱや微生物の死骸など、自然の素材を利用した「有機肥料」では水が濁り、徐々に腐っていくのに比べ、
人工的に栄養素だけを集めた「化成肥料」は腐りにくいからです。

また、水耕栽培に適した肥料には、植物の生長に不可欠な根を丈夫にするカリウムが多く含まれています。

 

 

●環境温度(水温)

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水温は水耕栽培を管理するときの大切な要素の一つです。

土を使わない水耕栽培において、植物が健康に育ってくれる培養温度は22度前後です。

土耕栽培では土の中の温度が安定しているため、畑の温度はそれほど気にしなくても大丈夫ですが、
液体は土よりも温度が変化しやすく、
室内であっても真夏の日差しの入る場所や、真冬の外気に触れるような場所では、適した水温に保てない場合もあるのです。

水温が上がると、空気中の酸素が減り、根腐れを起こしてしまう原因にもなりますので、
こまめにチェック・管理が必要です。

 

 

●空気

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植物が育つためには二酸化炭素と酸素の両方が必要です。

空気中の二酸化炭素は光と結びついて光合成をおこない、植物の成長に必要な栄養を生み出します。
逆に言うと、二酸化炭素を供給すれば光合成の働きを促すことができるのです。

また、植物も動物と同様に呼吸をしており、根の成長を促すためには酸素も必要です。
水耕栽培を行う際は根本に酸素を送るために空気ポンプなどを活用することをおすすめします。

 

 

まとめ

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いま注目されているとはいえ、まだまだ馴染みのない「水耕栽培」をご紹介いたしました。従来の土耕栽培と比べると手軽に始められるので、気軽に無農薬野菜を口にしたい方にはおススメです!